アイデアの量は移動距離に比例する。
最近、たまたまこの言葉を見て、ブログのネタ欲しさに「行くならどこかな〜」と思いを巡らせてみました。
10年くらい前に2年間の海外放浪をしていたんですが、それがあったからこそ、失敗はあるものの色々なことがいい方向に動いて今があると言っても過言ではないので、この言葉を見た時は同意しかありませんでしたが…
今はなぜか、遠くに行ってもアイデアが生まれるイメージが湧いてきませんでした。
なぜか分からなかったので、移動が多かったこの10年を振り返ってみたところ、「これかな?」というのが1つありました。
「これ」とは、2年間の海外放浪をしたことで、旅行に対してお腹いっぱいになっているという事実です。
慣れている環境と慣れていない環境の差
言い換えれば、
未体験に出会う量
がないと、いくら移動したところでアイデアはそんなに出てこないのではないか、と思うんです。
え?どういうこと?
と思う方もいると思うので、少し極端かもしれませんが以下に例を挙げます。
一緒に考えてみましょう。
移動距離MAXの例を挙げて考える。
日本⇄ブラジル 初海外一人旅
初海外一人旅、ブラジルへ飛ぶ。
ワクワクドキドキ。色々な期待と不安が入り混じる心境を想像するのは難しくないです。
移動距離もめちゃくちゃ大きいです。地球の真裏に行くんですから。
そして、環境の変化も大きいです。
日本人にとってブラジルは有名な国ですが、実際に行ったことがある日本人は少ないと思います。行くのに丸1日以上かかりますからね。
そうなると、今はネットがあって情報を得やすいとは言え、日本語の情報自体が少ないので情報の質も限られ、現地の様子は想像しにくいです。
音があればその場で踊り出す、そんな陽気な人々が普通にいるサンバの国、ブラジル。しかも、それが全く違和感なく日常に存在する。
ある意味、日本とは対極です。日本では音があるからといきなり踊り出したら、ただの不審者です。
日本とブラジルの違いは他にも色々あります。
言語(ポルトガル語)
食事
考え方
時間の感覚
街の雰囲気
人のリアクション
公共の乗り物の乗り方
etc…
日本と違うことが多いので、特に旅行の初期は、起きてから寝るまで人生初という出来事がたくさんあるのではないかと思います。
今まで身を置いたことがない環境で五感から情報を大量に受け取ると、元々持っている価値観と大量の新しい情報が化学反応を起こし、新しいアイデアがたくさん生まれやすい、と考えます。
日本⇄ブラジル 10回目の海外一人旅
一方、同じブラジル一人旅でも、今回で10回目、という場合はどうでしょう。
外国なので、行く度に驚きや発見はあると思いますが、初回と比べると減るのは否めません。
ブラジルを体感したことがあるこのケースでは、物理的な移動量は初めてブラジルへ行った時と同じでも、ブラジル到着後の日常→非日常の変化の量は、初めての時よりは小さいでしょう。
となると、初めてブラジルに行った時よりも新しく出会う情報の量が減り、自然と自身が持つ価値観との化学反応は小さくなります。
この場合、あー、楽しかった!で終わってしまいそうです。
楽しいことはいいことだし大事ですが、新しいアイデアは出にくいかと。
非日常を作りましょう!
今までの考察を踏まえると、移動距離が短かったとしても、行動はいつもと同じだとしても、選択をいつもと変えることで日常と非日常の差を作ることができて、いつもと違う刺激が受けられると思います。
- 通勤通学でいつも通っている道を変えてみる
- カフェなどでお気に入りの席があるけど、違う席に座ってみる
- 暇つぶしでゲームをしてしまうところ、本を1ページ読んでみる
- ダラダラしてしまうところを、机の上を片付けてみる
ありがちですが、比較的変えるのが楽なのは、こんなところでしょうか。
- いつも飲んでるコーヒーより高いコーヒーを飲んでみる
- 近場だけど普段は行かない場所に行ってみる
これらの場合、運動量や出費が少し大きくなるので日頃のルーチンに組み込むのは難しいかもしれませんが、日常との乖離も大きくなるので、たまにやると頭がスッキリしていいアイデアが出そうです。
- 旅行をしてみる
- 贅沢をしてみる
この2つは使うお金が大きいし、場合によっては時間もかなり取られるのでなかなか踏み切れないかもしれませんが、思いっきり日常から離れる!という目的には、かなりいい手段だと思います。
旅行はお腹いっぱいと言っておきながらここで旅行を挙げるのかよ!と思った方、鋭いですね。
でも、旅行はタイミングによっては、やはり効果抜群だと思います。
最後に。
エスニック鈴木の人生において、慣れから不慣れへの距離が大きかったと感じたことを3つ紹介して終わります。
- サラリーマンを辞めたこと
- 海外放浪を2年間したこと
- 海外のお客さんにスキーを教えるようになったこと
今回の記事がアイデアを生み出す参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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