こんにちは。
前回の浙江省義烏の福田市場へ行った話を書いている途中で力尽きてしまったので、その続きです。
義烏の福田市場へ行ったものの、ロットが大きすぎたり自分がワクワクできるものがなかったり、結局何も買い付けずに台湾の澎湖(通称ポンフー)へ戻りました。中国語の勉強を再開しましたが、勉強よりも売りたいと思える何かを探していた時間の方が多かったです。
そのせいか、2015年は現地の人も「夏にこんなに雨が降り続けるのはおかしい」と言っていたくらい天気がよくなかったというのもありますが、ポンフーにはこんなきれいな海があるのに3ヶ月いてほとんど行きませんでした。根を詰めすぎたなあ、と今となっては思います。もしや、これが知恵熱というやつか?ってくらい頭がボーっとしてました。
蒔裡沙灘@ポンフー
来る日も来る日も中国の巨大仕入れサイト「アリババ」や、中国の巨大ショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」を見てました。
それらのサイトでは、麗江布(民族風布)を使った靴、カバン、服がまずは目に入りました。靴はいいかもと思ったんですが、そこまで強烈な引きも感じなかったので、ひとまず保留にしました。カバンもその時は気に入った型がなかったので、保留にしました。
次に見つけたのが布です。当時は自分でふんどしを作るなんて考えてもいなかったし、そもそも自分がクリエイターと思ってないので、そういった素材を買ってもどうしようもないだろうな、と保留。
そのまま、引き続き色々見てたら、全く真逆のものに目がいきました。
「日本の商品をタオバオで中国に売る」
さらにその会社@東莞(东莞)のウェブサイトを読み進めると、こんなことも書いてありました。
東莞のお隣広州(广州)には各種巨大市場が点在していて、世界各地からバイヤーが来る。
どうせ中国行くんだし、タオバオに店舗作れて中国の銀行口座も開ける上、隣町には巨大市場が存在する。というオマケ付き。
完璧すぎる、この地理的条件!
数日経っても「タオバオで売る」ということが気になってたので、タオバオ開店手続きのお手伝いをしてくれる、日本人がやってるその会社にコンタクトを取りました。今、タオバオで開店するのも中国で銀行口座開くのも、不正防止のためかなり厳しくなっているので、安い費用でそれを手伝ってくれるなら言うことなしです。
この、2015年2回目の中国行きを決めたのは、9月真ん中、義烏からポンフーに戻って半月くらいのことでした。そこで中国語の勉強を止めると中途半端だったので、中国の大型連休「国慶節(国庆节)」が終わる10月2週目まで待って、香港経由で中国広東(广东)省入りしました。
ちなみに今現在、タオバオに店舗は持っていますが、開店休業状態です。売ってる商品がないんでね… ハコだけあって中身がない。
でも、この時の中国行きで、中国最大、各地の布が集まって来る広州中大国際軽紡城で麗江布を専門で扱っている問屋や、他の雑貨市場でしっかりした作りのカバン問屋を自分の足で発見して買い付けできちゃったので、結果オーライです。ネットで見ただけではそこまでピンと来なかった布やカバンも、現物を見たらかなり良かったのです。
この広州滞在の後、雲南(云南)省の麗江(丽江)と昆明へ行き、現地の様子を探ってきたり、トンパ(东巴)文字という麗江に住む少数民族の象形文字の辞典を買ってきたりして、去年11月に開催された広島小商いメッセでの小商人デビューを果たすわけです。
広島小商いメッセの様子を知りたい方はこちらからどうぞ!
オマケ。トンパ文字の辞典です。怪しい日本語はスルーでお願いします。
それにしても、完全に真逆のものが一つに繋がり、全ての目的を達成してしまう。不思議なものですね。
コメント