今回は、ワーホリで海外に行った時にどんな仕事をするかについて、どうしても考えて頂きたいことがあったのでこの記事を書きました。
よく聞く話だと、カフェ、レストラン、フルーツピッキング、ホテル、旅行会社etcですね。これらの仕事でもいいと思います。
だが、しかし!
スキーが好きで、ある程度滑れる人は
「スキー教師の資格を取ってスキースクールで働く」
という選択肢を、是非検討して欲しいです。スキーをスノーボードに入れ換えても同じことが言えます。
もし将来的にスキーをしなくなったとしても、「スキルを掛け合わせる」ということにおいて後々効いてくるはずです。丁寧な生活をしていれば、世界に発信をする上で非常に有効なツールである「英語」が身につくはずですから。
例えばカナダ、CSIA level1という資格で考える
CSIAとはカナダスキー教師連盟のことで、level1は入り口の資格です。スノーボードの場合はCSIAをCASIに置き換えてください。
どのくらい滑れればlevel1取れるの?
一緒に働いたことがある日本人、外人達を見て思うに、SAJ2級レベルならlevel1は問題ないと思います。
ボードはやらないので分かりませんが、同じような基準をSAJやJSBAに当てはめれば問題ないと思います。
どのくらいの英語が求められるの?
ペラペラである必要はありません。喋りすぎて落とされるカナダ人もいる、という話を何度か聞きました。ただし、ある程度のフレーズは知っておく必要があるので、全く話せない、聴き取れない、という状態だったら、まずは英語の勉強をしましょう。
試験や働き始めたらレッスンする機会がありますが、レッスンの時は、
端的な短めのコメント、そして、たくさん滑る。
これを意識してください。テンポよく行きましょう。
端的な短めのコメントは英語力の無さを上手くカバーします。また、スキーは見せて伝えることもできるので、身振り手振りも組み合わせましょう。
例えばハの字を教えたい時。”When you want to slow down, do like this!”と言いながら、自分でやってみせてあげる。何回かやってみせたら、次はゲストにもやらせてみる。これで十分です。あれこれ言葉で説明するよりずっと早いし、伝わります。
母国語レベルで操ることができない英語であれこれ言おうとすると、却って何も伝わりません。日本語でも話が長い人は、順序立てて話してくれない限り何を言っているのかよく分からないですよね。それと同じです。
伝わらない英語を聞かなければいけない&ゲレンデにいるのに滑れない。
これはゲストにとって、ストレス以外の何物でもありません。
止まっている時間が長いと滑る量が減って身体が冷え、集中力がなくなり、怪我しやすくなります。負のサイクルに陥ります。
YouTubeに”CSIA level1”受験者対象の動画リストがあるので、雰囲気はそちらをご覧になればなんとなく掴めると思います。
試験を受けるのに費用はどのくらいかかるの?
今のJPY/CADのレートで35000円くらいです。training + examの3日間で、リフト代は別です。
「35000円かあ。ちょっと高いなあ。」と思ったかもしれません。
気持ちは分かりますが、リフト券は支給、レストランや売店の商品の従業員割引など、色々な恩恵を受けられるので、結果、あまりお金をかけずにスキーすることができます。
また、level2まで取れば、北半球の冬はカナダ、南半球の冬はニュージーランドで稼ぎながら、1年中スキーをする、なんてことも可能です。
その点を踏まえるとそこまで高くはないと思うんですが、いかがでしょうか。
更に、1回働いたスクールにリターニングスタッフとして歓迎されることもあるので、もし、また働きたいと思うスクールであれば、次の年の冬の稼ぎも海外で確保できます。
英語圏のスクール以外にも、スイスや中国で求人が出ることもあります。珍しいところだと、ニセコで働いていた時の同僚が、英語圏ですが南アフリカのスキー場で働いていました。
お金に余裕があれば、試験が組み込まれた資格取得対策キャンプに参加するという手もあります。より確実です。
稼げるの?
各国の事情が載っている、このサイトを見てみてください。How much do Instructors earn?
求人はどこで探すの?
気になるスキー場のホームページにアクセスして、求人ページを探します。あと、英語圏の各国スキー連盟のホームページにも求人が載ってます。
各国スキー連盟のリンクは下に張っておくので、そちらから求人ページへいけます。CSIAの場合は夏になると求人が出始めるので、その頃からチェックしておくといいでしょう。
CSIAは日本でも使えるの?
使えます。
ただ、日本のほとんどのスキースクールは、SAJ(全日本スキー連盟)という日本独自の団体に所属しているので、それらSAJ所属のスクールでは認められない可能性もあります。というか、そもそも外国のお客さんを受け入れていないかもしれません。
ですが、海外のお客さんを受け入れているスクールはだいたいSAJ所属ではないので、 外国人スキーヤー・スノーボーダーが多いスキー場であれば、CSIAのほうがアピールできます。
例えば、北海道のニセコ。
海外からJAPOW(日本の良質の雪のこと。JAPAN+POWDER SNOWの造語。)を求め、たくさんの海外スキーヤー・スノーボーダーがやってきます。
どのくらいたくさん来るのかと言うと、冬のニセコの人口は、外人>>>>>>日本人という図式が成り立つくらいです。
行ってみると分かりますが、日本のゲレンデなのに日本語が全く聞こえてこない日もよくあります。夜、ニセコで最も賑わうヒラフ十字街も、北海道のご当地コンビニ「セイコーマート」以外は、雰囲気が完全に外国です。
そんな、日本の中の外国と言っても過言ではないニセコなので、外国人が校長をしているスキースクールが乱立しています。それらのスクールでは当然、CSIA始め、海外の資格のほうが認知度が圧倒的に高いです。
ただニセコの場合は、SAJのスクールでも海外のお客さんも取らないとやっていけないと思うくらい外人比率が高いので、英語がある程度できるのであれば、SAJ指導員や準指導員の資格を活かして英語環境に入ることもできるかもしれません。
ワーホリ対象者以外の話も少し
31歳以上でもニセコなら働けます。「ワーホリ取れないから」と諦めることはありません。日本ですから。
そういう自分も37歳でCSIA level1、38歳でlevel2とステップアップして、39歳から3シーズン、ニセコで働く機会を得ましたから。また上でも少し触れましたが、SAJのスクールでも柔軟な対応をしてくれるところはあると思うので、海外の資格持ってなくても探してみるといいと思います。
ニセコは英語を使う機会が本当に多いです。その気になれば、日本語を使うのは買い物に行く時だけ、という環境を構築することも可能です。
そういえば、白馬でCSIAのlevel1, level2の試験が受けられるので、CSIA受けたいけどカナダへ行くのは無理、と言う人にもチャンスがあります。受験料はカナダ本国に比べると割高ですが、飛行機代を考えると安く済みます。あと、ニセコでも試験が開催されているようですが正確なところは分かりません。
ニセコってどんなとこ?と思った方は、以下の記事をご覧いただければなんとなく分かると思います。とてもフリーダムな、楽しいスキー場ですよ!
なぜスキースクールで働くことを勧めるのか
理由は3つあります。ここからは個人的な意見です。
日本人とばかり接するという状態を強制的に排除できる
ワーホリの話でよく聞くのが、日本人とばかり接していて、結局英語が全然身につかなかった。という話です。時間とお金が勿体無いですね。
それがスキースクールで働くとなった場合、日本人の同僚がいないとは言えませんが、いても少ないでしょう。これはCSIAの試験を受けにウィスラーやバンフへ行った時に実際見ているので間違いないです。加えてレッスンは英語。自分のグループをきっちりコントロールしないといけません。この環境で日本語依存することはできないでしょう。
日本の良いところを発見することができる
前項目と逆説になってしまうかもしれませんし、月並みな意見ではありますが、日本の良いところや、世界で日本がアピールできる文化や芸術などを、海外と比較して肌で感じることができます。
例えば書道を嗜む人なら、書道×漢字×英語で自分の作品を売る、なんてことができます。外人の名前を漢字で書いてあげる、なんかもよく聞きますね。これは、書道×漢字×パフォーマンスの掛け合わせですね。
自分も、筆文字×ふんどし×英語(の説明)で、筆文字ふんどしを海外のハンドメイドサイトで売りました。1枚でしたがドイツの方に売れました。ドイツまでの送料含めて、2800円くらいでした。
こんなふんどしです。↓↓↓
正直、これが売れた時はびっくりしました。作った自分がこんなことを言うのもなんですが、どこに魅かれたのか未だに謎です…
ふんどしを例に挙げましたが、外国人が日本について興味持ちそうなことを調べて、掛け合わせの1つに組み込むといいアイデアが浮かぶかもしれません。海外向けに売っていたふんどしの発想は、サムライ・ニンジャから得ました。あまり売れず、大赤字でしたが…
好きなことで稼ぐという経験ができる
この経験、本当に重要。今日、仕事行くのイヤだなと思わないし、こんな楽しくお金もらっちゃっていいの?という感覚になります。この感覚が得られれば別にスキーではなくてもいいんですが、この経験が得られる仕事は将来的に掛け合わせるスキルの1つにもなります。大事に育てましょう。
とにかく、お金は苦労して稼ぐものという常識は必要ありません。
楽しく稼いでもいいんです!
まあ、スキーを教えるのは肉体労働なんで、ものすごく疲れている日は休みたいと思いますし、雪が良さそうな日はレッスンするより自分で滑りに行きたいと思いますけど…
英語圏のスキー教師資格リンク
英語圏以外のヨーロッパの、例えばオーストリアやスペインなど、スキー教師の資格もありますが、詳しくは知らないので割愛します。
P.S.
自分には20代の時にワーホリの存在を知らなかったし、知っていたとしても会社を辞めて海外に行く勇気はなかったでしょう。
そんな自分から見ると、ワーホリで海外へ飛び出そう!と動けた人はすごいと思います。
そんな勇気ある20代の人々が、充実した日々を過ごせますように。
P.S. 2
ワーホリ行く前にちょっと英会話に慣れておきたいけどお金は節約したいというあなたには、自分がカナダにスキー教師の試験を受けに行く前に英語の瞬発力を鍛えた、以下の記事が参考になると思います。
コメント
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。letsenjoyskiing.com2019.10.04 […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。ethnicsuzuki.com2019.10.04 […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。ethnicsuzuki.com2019.10.04 […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。ethnicsuzuki.com2019.10.04 […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。ethnicsuzuki.com2019.10.04 […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。ethnicsuzuki.com2019.10.04 […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。ethnicsuzuki.com2019.10.04 […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。ethnicsuzuki.com2019.10.04 […]
[…] カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。ethnicsuzuki.com2019.10.04 […]