副業にピッタリ。非常勤スキーインストラクターで滑って小遣い稼ぐ。

スキー

既に社会人になって会社勤めしているから本業にはできないけど、
スキー滑れてちょっと小遣い稼げちゃったりしたら嬉しい

と思っている人にちょっとした情報です。

年末年始や中学や高校の修学旅行生が来る忙しい時、スキースクールでは手伝いに来てくれる非常勤の人を探していることがあります。表には出ていなくても。

「○○日から3日間、スキーできる知り合い誰かいない?」

以前いたスクールでは、修学旅行生が来る時期が近づくとよく聞かれる会話です。

ということで、スキーで小遣い稼ぎしたいと思っている人は、非常勤スキーインストラクターを目指すと、小遣いを稼ぎつつ滑れるという環境を作れると思います。

そんな環境に興味を持ったあなたのために、

昨シーズンまでの初心者・初級者レッスンで経験した、

「前からこれを知ってたらもっといいレッスンができて、教える側も教わる側もWIN-WINだったなあ」

ということをまとめました。

どんなことをやるか(戦術)、よりは、レッスンをどうやって進めるか(戦略)、に重点を置いています。

というのも、どんなことをやればいいかというのは探せば出てきますが、ゲレンデでどうやってグループをまとめて動かすか、という情報は探してもなかなか出てこないからです。

  • スキーを教えたことがない
  • スキー教えているけど、もう少し楽したい
  • 何年滑ってないか分からないくらい久々で自信がない

こんなことを考えているあなたには参考になると思います。

非常勤スキーインストラクターになるまで

下記、1~3の手順で作業を進めていきましょう。

  1. とりあえず、SAJ2級を取る
  2. 求人を出しているスキースクールを探す
  3. 非常勤で応募する

では、それぞれの項目について説明します。

とりあえず、SAJ2級を取る

と書いたものの、級無し可のスキースクールもありますし、級無しと2級の給料はさほど変わらない気がするので、あまりこだわらなくてもいいかもしれません。

ただ、2級を持っていればスクール側もレベルが分かるので、話は速いと思います。

求人を出しているスキースクールを探す

求人はスキー場やスキースクールのホームページやスキーグラフィックなどのスキー雑誌に載ってます。

派遣会社経由だと給料の中抜きがあるのでオススメしませんが、探す手間を省きたければ派遣会社経由でもいいかもしれません。

訪日客が多いスキー場の場合、英語や中国語ができるとアピールポイントになり、採用確率は上がります。スキーができて外国語が話せる人はそんなにいないので、ペラペラである必要もないです。英語や中国語を話す練習にもなりますね。一石二鳥。

非常勤で応募する

募集要項に非常勤と書かれていなくても、勤務時期応相談などの文言があると思います。お金以外の待遇については、リフト券は出るはずですが、滞在期間の宿泊や食事、交通費などについてはスクールによって違うので、面談の時にハッキリさせましょう。

採用されたら

採用されたはいいけど、どうやってレッスンすればいいの?というあなた。

初心者班を受け持った場合、どういう順序でレッスンを進めていくかを以下に書いておきます。

というのも、非常勤の場合、初めてスキーをする人(=初心者)の班になる可能性が高いです。1,2回の経験者班(=初級者)の場合もあるかもしれません。お客さんは修学旅行生か一般の子どもレッスンのことが多いと思います。

大前提+11ステップです。

あくまで一例なので、各スクールの進め方や生徒の導線など、状況に応じてカスタマイズしてください。

大前提

安全第一

常に頭に入れておきましょう。

リフト乗るあたりからは特に。

ここをおろそかにすると、次の仕事はありません。

具体的には、

・遠くにいる生徒に合図を送る時、ストックの石突き側を振り回さない。
 理由:生徒が真似して、チャンバラとかやりだす。
 解決法:自分が石突きの方を持ち、握りを高く上げて揺らす。

・移動時、ストックの真ん中ではなく握りを持って歩く。
 理由:ストックの真ん中を持って歩くと、ストックの位置がちょうど小さい子どもの頭の高さくらいにくるので、子どもの目などにストックが刺さるかもしれない。
 解決法:石突きを地面に引きずるようにして持ち運ぶか、杖をつくように使って移動する。

・レッスン中、止むを得ない場合以外はリフトの下に止まらない。
 理由:上からモノが落ちてくる可能性がある。
 解決法:ゲレンデの地理を考えてレッスンしましょう。もし止まってしまった場合は、速やかに離れる。

パッと思いつくところはこんなとこです。

他にもあれば、随時追加します。

11ステップ

場所取り

一般向けレッスンの場合は場所に余裕があると思うので特に考えなくていいと思いますが、修学旅行の場合、最初の場所取りは重要です。

というのも、修学旅行の場合、ほぼ全員が初心者・初級者なので、平らな場所が限られている場合は早い者勝ちになります。

平らな場所が取れなかった場合、少し離れたところに平らな場所があれば歩いていけばいいんですが、無い場合は少し斜度があったり、片斜面になってる場所で初心者レッスンをやることになります。修学旅行の場合、1班10人くらいいるので、受け持ち班のハンドリングの難易度が増します。

事前に時間があれば、下見をしておくといいですね。まあ、初回は、常勤や慣れている人が一通り案内してくれることが多いです。

道具のチェック

ブーツサイズが合っているかチェック。足の指が伸ばせなかったり、痛がっていたら交換。

その次にキチンと履けているかチェック。バックルがゆるすぎたり、たまに左右逆に履いてくる人もいます。

ブーツが問題なければ、ブーツと板が合っているかチェック。

以上3項目で不具合があったら、レンタルスキーのスタッフがいるはずなので、交換してもらいましょう。

スキー経験を確認

事前に分かっていることが多いですが、念のために、初めてかどうか。経験者ならリフトに乗ったことがあるか。ハの字で止まれるか、曲がれるか。を聞いておきましょう。

あと、日頃運動しているかどうかも聞いておくとペースを考える上で参考になるかもしれません。

準備体操

こうしなければいけないという決まりはないと思うので、思いつくようにやって大丈夫だと思います。

スキーブーツに慣れてない状態なので、その場でジャンプさせると難しがって意外と盛り上がったりします。

片足にスキーを履いて歩く

片足にスキーを履いた状態で平らなところで歩いてもらい、滑る感覚を知ってもらいます。可能であれば1列になって8の字に歩いてもらうといいです。スキーが自然と外足、内足両方の役割を果たすので。これを左右片方ずつ、両方やります。

両足にスキーを履いて歩く

自分の板を踏んづけてその場で転ぶ人が必ずいるので、動く時は自分の板を踏んづけないように、と言っておきましょう。足の大きさが普段の5、6倍になってます。

また、ほとんどの人は大股で歩き出そうとするので、小さなステップで移動するように言いましょう。

両足の場合も、1列になって8の字に歩かせられればベストですが、場所によってできたりできなかったりなので、臨機応変にやりましょう。前向きに数メートル滑って、そのまま後ろ向きに滑って戻ってくる、でもいいと思います。

とにかく、両足にスキーをつけた状態で滑る感覚を知ってもらえればいいです。

この辺りから、練習場所が平らなところかそうでないかで、教える側も教わる側も難易度が変わります。

止まった状態でハの字ができるかチェック

中にはつま先も開いてしまう人がいるので、その場合はスキーのトップを押さえてあげて、何回かハの字をやってもらいます。その後、もう1回手を離して自分でやってもらいます。

平地で止まる練習

ストックで前に滑り出してもらって、2、3m滑ったらハの字で止まってもらいます。これは左右のスペースをある程度取りましょう。狭いと脚を広げることができません。

ものすごくなだらかな斜面で止まる練習

ここでカニ歩きで斜面を登る練習もできます。カニ歩きの時、ほとんどの人がつま先が開いて身体が徐々に上を向き、後ろ向きに滑っていってしまいます。なので、板は平行をキープするように言いましょう。まあ、それでも後ろ向きに滑っていく人はいますが…

ここまで出来れば、とりあえず雪上では動けます。次は最大の難関である、リフトの乗り降りです。

この辺りから、班の中でレベルのバラツキが出てきます。レベルにバラツキが出てきた場合、一番下の人に進度を合わせましょう。

リフト乗り降り

乗る時に関しては、板は平行にしてストックを地面から離すことを言っておけば問題ないでしょう。安全バーがあれば、座ってからバーを下ろすのを忘れずに。

一方、降りる時はほぼ100%の確率で誰かが失敗します

なので、あなたが先頭でリフトに乗って降り場に先に行って、板を外してリフトスタッフの邪魔にならない場所で待機します。

可能であれば、降りる時に足揃えて!とか、立って!とか声をかけてあげましょう。

生徒が転んだ時は、板を外すなりなんなりして、なるべく早くそこから移動させましょう。後ろから来る人の邪魔になります。

いざとなれば、リフトスタッフがリフトを止めてくれるので、焦らなくても大丈夫です。

この時、自分の班で一番滑れない人と一緒にリフトに乗るのはアリです。一緒に乗って、降りるのを手伝ってあげましょう。

よく見かけるペアリフトの場合、初めて生徒をリフトに乗せる時は1人ずつ乗るようにしましょう。1人での乗り降りに慣れたら、次は2人で乗る。

クワッドなんかは乗り降りの時のスピードが落ちるので4人で問題ないと思います。

ハの字でひたすら滑る練習

あとは初級者バーンを滑ります。全体的に滑れる班の場合は1つ上の斜面にステップアップしてもいいと思います。

1列になって滑る時は、間延びしないように注意しましょう。

スクールで働き始めた時に買って読んだんですが、この本も参考になると思います。少し古い本ですが…

持っていると助かる小物

ポケットに忍ばせておくと良い小物が2つあります。

スクレイパー

ワックスを剥がすスクレイパーです。

レンタルスキーはお世辞にも管理状態が良いとは言えないので、雪質によっては滑走面に雪がへばりついて滑らない、ということがあります。その時にスクレイパーを持っていると、楽に雪を剥がせます。

固形ワックス

滑走面に雪が張り付かないまでも、滑らないレンタルスキーもあります。そんな時は固形ワックスを生塗りでゴシゴシ塗ってあげましょう。少しは滑るようになります。最安値の固形ワックスで構いません。

最後に

お客さんに上手くなってもらうに越したことはないですが、

大事なのは楽しんでもらうこと&怪我なく帰ってもらうことです。

そして、自分も楽しむこと

自分が楽しくないと、相手も楽しくありません。

あと、スキーを履いて雪上を移動するのも一苦労という人が、プルークで斜面を滑ってこれるようになるのを見るのは感慨深いですよ。

それでは、こんなところで。

あ。

ワーホリが取れる人であれば、副業と言わず、海外に出ちゃいなよ!!と言いたいです。
望むなら、北半球⇆南半球と1年中滑ることも可能ですよ。

カナダやニュージーランドのワーホリ。スキースクールで働くのはいかが?
カナダやニュージーランドでのワーホリ生活をスキーで充実させたい人へ。

最後までありがとうございました。

コメント

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